自社開発エンジニアって未経験でも目指せる?現実と準備を経験者が解説

- 未経験から自社開発エンジニアになれるの?
- SESじゃなくて、自社サービスを作る会社に入りたい
- でも、未経験だとやっぱり厳しいのかな
こういった悩みを持って、この記事にたどり着いた方が多いのではないでしょうか。
結論から言うと、未経験から自社開発エンジニアを目指すことは可能です。
ただし、何も準備せずに応募しても内定をもらうのは簡単ではありません。
僕自身、携帯販売の仕事を5年間続けたあと、28歳でエンジニアへの転職を目指しました。
当時の目標はフリーランスエンジニアになることで、自社開発企業にも応募しましたが、結果はすべてお見送りでした。
最終的にはSESの会社に入社し、1年ほどテストやQA業務を経験したあと、今はReact・TypeScriptを使ったダッシュボード開発に携わっています。
この記事では、そういった自分の経験をもとに、未経験から自社開発エンジニアを目指す現実や、必要な準備、転職で失敗しない進め方を解説します。

未経験から自社開発エンジニアは目指せるのか
目指せる。ただし「未経験歓迎」の言葉を信じすぎない
未経験から自社開発エンジニアになることは、不可能ではありません。
IT業界では人材不足が続いており、未経験者を育てようとしている会社も存在します。
ただ、「未経験歓迎」と書かれている求人でも、まったく何も知らない人をそのまま採用するケースは少ないです。
多くの場合、最低限の学習経験や、手を動かして作ったものを見せることが求められます。
僕が転職活動をしていたとき、自社開発企業にも何社か応募しました。
ただ、当時は手当たり次第に応募していて、企業のサービス内容や求める人物像をあまり調べていませんでした。
今振り返ると、もう少し企業を選んで応募していれば、結果が変わっていた部分もあったかもしれないと思います。
未経験で自社開発を狙うのが厳しい理由
自社開発企業は、自分たちのサービスを長く育てていく会社です。
そのため、入社後すぐにある程度動ける人を求める傾向があります。
同じ未経験でも、「少し勉強しました」という人と、「ログイン機能つきのアプリを作り、GitHubで公開しています」という人では、採用担当者が受ける印象がまったく違います。
厳しいと感じる理由を整理すると、こういった点が挙げられます。
- 経験者や学習済みの未経験者と同じ枠で競う
- 書類の段階で落とされやすい
- 作品がないと本気度が伝わりにくい
- 面接で技術的な質問に答えられないと印象が悪くなる
ただ、厳しいと知ったうえで対策すれば、可能性は出てきます。

未経験から自社開発を目指すときの近道
近道は、最初から完璧を目指さず、実務に近い準備を積み上げることです。
会社が見たいのは「知識の量」だけではなく、「入社後に成長できそうか」です。
小さくてもいいので、手を動かして作ったものを見せること、そしてなぜ作ったのかを説明できることが大切になります。
自社開発エンジニアの仕事とは何か
自社サービスを育てる仕事
自社開発エンジニアは、自分の会社が持つサービスを作り、改善し続ける仕事です。
ユーザーの声をもとに機能を追加したり、使いにくい部分を直したりしながら、サービスを長く育てていきます。
僕が今携わっているのはダッシュボード開発(塗装システム)で、データの見せ方やUI改善を繰り返しています。
SES時代のテスト・QA業務とは、仕事の感覚がかなり違います。
SESや受託との違い
自社開発・SES・受託開発の違いは、「誰のために、どこで仕事をするか」です。
自社開発は自分の会社が持つサービスを開発します。
同じサービスに長く関わるため、ユーザーの変化を近くで感じられます。
SESは別の会社の現場に入って仕事をします。
現場によって仕事内容が変わり、テスト・保守・開発とさまざまな経験ができる反面、自分でサービスを育てる感覚は薄くなりやすいです。
受託開発はお客様から依頼を受けてシステムやWebサービスを作ります。
納期や要望に合わせる力が必要になります。
僕はSESを経由しましたが、正直に言うとSES時代の経験が今の仕事に全部活きているわけではありません。
テストやQAで学んだことも一定は役立っていますが、開発そのものの経験が少なかった分、自社開発に近い仕事に移ってから学び直した部分も多くあります。
どの道が正解かは人によって違いますが、最初から自社開発を目指したいなら、それに合わせた準備をした方が遠回りにはならないと思います。

自社開発では「作る力」だけでなく「良くする力」も必要
自社開発の仕事の流れは、おおよそこのようなイメージです。
- どんな機能が必要か考える
- 画面の形を決める
- コードを書く
- 動作を確認する
- 不具合を直す
- ユーザーの声をもとに改善する
たとえば、会員登録画面で離脱が多いなら入力項目を減らす、ボタンの位置を変えるといった改善を繰り返します。
指示通りに作るだけでなく、サービスをどう良くするかを考える場面が出てきます。
未経験のうちからそこまで求められるわけではありませんが、こういった仕事の感覚を知っておくと、面接でも話しやすくなります。
自社開発エンジニアに未経験でなれる人・なれない人
受かりやすい人の特徴
未経験でも自社開発に受かる人には、共通する準備があります。
「やる気があります」だけでは、企業側は判断する材料がありません。
小さくてもいいので、学んだ証拠を見せることが重要です。
落ちやすい人の特徴
僕自身が転職活動中にやってしまっていたのが、「企業のことをあまり調べずに応募する」ことです。
100社近く応募していた時期は、正直なところ求人票をざっと見て応募するだけのことが多く、自社開発企業に関しては全部お見送りになりました。
同じような状況に陥りやすいパターンとして、以下が挙げられます。
年齢は関係するか
年齢だけで完全に決まるわけではありませんが、年齢が上がるほど「なぜエンジニアを目指すのか」「前職の経験をどう活かせるか」が問われやすくなります。
僕は携帯販売の経験が5年あります。
一見エンジニアと関係ないように見えますが、お客様の困りごとを聞いて解決策を提案する力は、ユーザー視点でサービスを考えることに繋がります。
前職をマイナスに捉えず、どう繋げられるかを考えることが大切です。
未経験から自社開発を目指すための準備
まず何を学ぶか
自社開発エンジニアを目指すなら、Webの基礎から始めるのがおすすめです。

最初に学ぶ内容は、この順番で十分です。
- Webサイトが表示される仕組み
- HTML・CSS
- JavaScript
- GitとGitHub
- データベースの基礎
- エラーの調べ方
いきなり難しい技術に手を出す必要はありません。
基礎を理解しながら、作品で使ってみることが大切です。
僕は8ヶ月ほど独学とスクールを並行して学習しました。
平日は2時間、休日は8時間ほど。
それでも転職活動では自社開発はすべて落ちています。
学習量だけが合否を決めるわけではなく、何を作ったか・何を応募先に伝えたか、という部分がかなり重要だったと今は感じています。
作品は小さくていい。説明できることが大事
作品は、難しすぎないもので問題ありません。
- メモアプリ
- 家計簿アプリ
- ToDoアプリ
- 勉強記録アプリ
- お問い合わせフォーム
大切なのは「なぜ作ったのか」「どこを改善したのか」を話せることです。
たとえば家計簿アプリなら、「入力しやすいように項目を絞った」「スマホでも見やすいようにレイアウトを調整した」といった工夫を話せると、仕事のイメージが伝わりやすくなります。
派手な作品より、自分の言葉で説明できる作品の方が面接では強いです。
実績は自分で作れる
実務経験がなくても、伝えられる実績は作れます。
- GitHubにコードを公開した
- 作品を実際に公開した
- 不具合を見つけて自分で直した
- 友人に使ってもらい、フィードバックをもとに改善した
たとえば「最初は画像が重くて表示が遅かったので、サイズを圧縮して改善しました」と言えれば、改善する力を伝えられます。
実績は待つものではなく、行動しながら作っていくものです。
自社開発エンジニアの求人の選び方
求人票の読み方
自社開発の求人を見るとき、こういった言葉に注目すると探しやすくなります。
ただし、「未経験歓迎」と書かれていても、学習経験や作品の提出を求められることがあります。
また「自社開発」と書かれていても、入社後は保守・テスト中心という場合もあります。
良い求人の見分け方
未経験者にとって良い求人は、入社後の仕事が具体的に書かれているものです。
- 入社後の担当業務が明確
- 研修の内容と期間が書かれている
- 使用技術が明記されている
- 未経験者の育成方針がある
- 自社サービスの内容が説明されている
「入社後は既存サービスの画面修正から担当します」のように書かれていれば、最初の仕事をイメージしやすいです。
注意したい求人
逆に確認が必要な求人の特徴は、こういったものです。
すべてが悪い求人とは限りませんが、確認せずに入社すると後悔につながることがあります。
面接で質問することを恐れない
面接では「未経験入社の方は、最初にどんな業務を担当していますか」と聞くだけで、かなり具体的な情報が得られます。
僕が転職活動をしていたとき、応募先のことを十分に調べないまま面接に臨んでいた会社がありました。
結果は当然うまくいきませんでした。
本気で入りたい会社ほど、事前にサービスを使ってみて、気になった点を質問として持っていく方が印象も変わります。
転職活動の進め方
おすすめの流れ
やみくもに応募するより、順番を決めて進める方が効果的です。
- 目指す職種を絞る(フロントエンド・バックエンドなど)
- 基礎を学ぶ
- 作品を1つ作る
- GitHubにコードを公開する
- 求人を比較して応募先を絞る
- 面接で学習内容と作品を説明する
- 落ちた場合は原因を振り返り改善する
一発で内定を狙うより、改善しながら進む方が長期的には早いです。
職種は最初に絞る
エンジニアといっても職種によって、必要な学習内容や作品の方向性が変わります。
最初から全部を完璧に学ぶ必要はありません。
まず1つに絞って深める方が、面接でも話しやすくなります。
面接で大切なこと
未経験者の面接では、今のスキルだけでなく「入社後に伸びるか」を見られることが多いです。
よく聞かれる質問はこういったものです。
- なぜエンジニアになりたいのか
- なぜ自社開発を希望するのか
- 作品でどんな工夫をしたか
- エラーが出たときどう解決したか
たとえば「エラーが出たので検索しました」だけでは弱いです。
「エラーメッセージを読んで原因の箇所を特定し、公式ドキュメントを確認したうえで修正しました」と話せると印象が変わります。
できないことを隠すより、どう学ぶかを見せることが大切です。
よくある質問
未経験から自社開発エンジニアは無理?
無理ではありませんが、準備なしでは難しいというのが正直なところです。
僕自身、未経験で自社開発企業に応募してすべて落ちています。
ただ、今振り返ると応募先の企業をほとんど調べていなかったという反省があります。
正しい準備をして、企業のことを調べたうえで応募すれば、結果は変わっていたかもしれません。
無理かどうかより、何を準備するかに目を向けた方が前に進めます。
資格は必要?
必須ではありません。
開発職では、資格よりも実際に手を動かして作った経験を見られます。
ただ、ITパスポートや基本情報技術者試験は、IT全体の言葉や仕組みを学ぶきっかけになります。
資格は補助的なもので、作品や学習経験の方が主役と考えると分かりやすいです。
勉強期間はどれくらい必要?
人によって違いますが、目安として3〜6ヶ月で基礎を学び、簡単な作品を作る流れがおすすめです。
僕は8ヶ月学習して転職しましたが、自社開発はすべて落ちました。
期間の長さよりも、学習の中身と作品の有無の方が結果に影響します。
大切なのは、次の状態を作ることです。
まとめ
未経験から自社開発エンジニアを目指すことは可能ですが、準備なしでは難しいというのが現実です。
僕は携帯販売から転職し、自社開発企業にも応募しましたがすべて落ちました。
SESを経由して経験を積んだことで、今は自社開発に近い仕事ができています。
ただ、最初から自社開発を目指したかったなら、企業をしっかり調べて応募すること、作品を作っておくことが欠かせなかったと感じています。
大切なのは、現実を知ったうえで準備を一つずつ積み上げることです。
完璧な作品は必要ありません。
小さくても、自分で考えて作った経験が大きな武器になります。
今日できる小さな一歩から始めましょう。

