未経験エンジニアはいらない?は本当か|元携帯販売員が転職して感じたリアル
「未経験エンジニアはいらない」——そんな声をSNSや転職サイトのコメント欄でよく見かけます。
これからエンジニアを目指している人にとって、こういう言葉は正直かなり不安ですよね。
僕自身、携帯ショップで5年間働いたあと未経験でフロントエンドエンジニアに転職しましたが、転職活動中にそのプレッシャーをなんとなく感じた場面はありました。
ただ、実際に転職できた今思うのは、「いらない」は全員に当てはまる話ではないということです。
この記事では、なぜそう言われるのかという理由を正直に分析しつつ、それでも転職できた理由と対策をお伝えします。
未経験エンジニアが「いらない」と言われる3つの理由
結論から言うと、「いらない」と言われる理由は企業側のコストと、未経験者の質のばらつきにあります。
①即戦力にならず、研修コストがかかる
企業がエンジニアを採用する一番の目的は、プロダクトを作ったり改善したりすることです。
未経験者は当然ながら最初はコードを書ける状態ではないため、研修や教育に時間とコストがかかります。
特に小規模なスタートアップや開発リソースが少ない会社では、「教える余裕がない」というのが正直なところ。
求人票に「未経験歓迎」と書きつつも、実態は「多少なりとも触れる人が欲しい」というケースも少なくありません。
②ポートフォリオのクオリティが低い人が多い
未経験者の転職市場でよく言われるのが、ポートフォリオの質のばらつきです。
プログラミングスクールの卒業課題をそのまま提出する、チュートリアルをコピーしただけのコードを「自作アプリ」として出すといったケースが増えており、採用担当者が「またこのレベルか」と感じてしまう状況が生まれています。
結果として、しっかり作り込んでいる未経験者まで同じ目で見られてしまうのは、残念ながら現実です。
③市場に未経験者が増えすぎている
ここ数年でプログラミングスクールが急増し、「未経験からエンジニアへ」という転職市場の競争が激化しています。
求人数に対して応募者数が増えたことで、企業側が選べる立場になり、未経験者の採用ハードルが上がっているのも事実です。
実際に転職活動してみて感じたこと
正直に言うと、僕は「いらない」という言葉を直接言われた経験はありません。
ただ、なんとなくプレッシャーを感じる場面はありました。
たとえば、求人票のスキル要件に「React経験者優遇」と書いてあるのを見て、「自分は独学でしか触ってないけど大丈夫かな」と不安になったり、面接で「前職は何をしていましたか?」と聞かれたときに、携帯販売という経歴がどう評価されるか読めなかったり。
でも実際には、前職の経験が意外と評価されました。
携帯ショップでの仕事は、お客さんのニーズをヒアリングして最適なプランや端末を提案するという、いわゆる「課題解決型の接客」です。
これはエンジニアリングにも通じる考え方で、「ユーザーが何を求めているかを考えて実装する」というスタンスに近い。
面接でそのことを話したら、「コミュニケーション能力がありそう」「要件定義に強そう」というポジティブな反応をもらえたことがありました。
「エンジニア未経験=価値ゼロ」ではなく、前職の経験をどう見せるかが重要だと感じました。
「いらない」と言われないための3つの対策
対策をとれば、未経験でも十分に採用される可能性があります。
①ポートフォリオで差をつける
採用担当者が一番見るのはポートフォリオです。
チュートリアルのコピーではなく、自分で考えたテーマのオリジナルアプリを1〜2本作り込むことが最優先です。
僕の場合はReactとTypeScriptを使ったWebアプリを作り、検索・ソート・ページネーションといった実務に近い機能を盛り込みました。
スクールの課題ではなく、自分が実際に欲しいと思ったものを作るのが一番説得力が出ます。
②転職エージェントをうまく使う
未経験向けのエンジニア転職に強いエージェントを使うと、求人の質と量が変わります。
一般の転職サイトで「未経験可」を検索するよりも、エージェント経由の方が企業との相性を見てもらえるため、書類通過率が上がりやすいです。
また、面接対策や職務経歴書の書き方を相談できるのも大きなメリットです。
前職が異業種の場合、エンジニアとしてのポテンシャルをどう伝えるかをプロに聞くことで、大きく変わることがあります。
③「未経験OK」の求人の選び方を工夫する
すべての「未経験OK」求人が同じレベルではありません。以下のポイントで絞ると、入社後のミスマッチを防げます。
「未経験歓迎」の文字だけで飛びつくのではなく、入社後のキャリアパスが描けるかどうかを基準に選ぶことが大切です。
それでも未経験からエンジニアになれる理由
「いらない」という声があっても、実際に未経験からエンジニアになれる人はたくさんいます。
その理由は2つあります。
①需要のある分野を選べば市場価値は十分ある
フロントエンド開発(特にReactやTypeScript)の需要は現在も高く、即戦力レベルでなくても「成長できそう」と判断されれば採用される企業は多いです。
「エンジニア全般」ではなく、市場が求めている分野に絞って学習・転職活動することで、未経験でも勝負できます。
②僕自身が未経験から転職できた事実がある
これが一番のエビデンスだと思っています。
携帯販売から未経験でフロントエンドエンジニアに転職し、今は実務でReactとTypeScriptを使って管理画面の開発をしています。
「いらない」と言われる世界で、それでも採用してくれた会社は確かにありました。
スペックよりも、学ぶ姿勢と自分の強みをどう伝えるかの方が採用に影響すると、転職を通じて実感しています。
まとめ
「未経験エンジニアはいらない」という言葉は、すべての人に当てはまるわけではありません。
確かに、即戦力にならない・ポートフォリオが弱い・競合が増えているという理由で難しい面はあります。
でも、ポートフォリオを作り込み・エージェントを活用し・需要のある分野を選ぶという対策をとれば、十分に転職できるチャンスはあります。
僕自身がその証拠です。
不安になる気持ちはよくわかりますが、「いらない」という声に怖じ気づかず、まずは一歩踏み出してみてください。
